映画話 【王妃の紋章】
2015年3月28日 映画
なんとなく、王家の紋章を彷彿させるタイトルにちょっと興味をひかれ
録画した映画【 王妃の紋章 】でございます!
以下ストーリー概略。
『HERO』『LOVERS』のチャン・イーモウ監督が手掛けた
豪華絢爛な史劇ドラマ。10世紀の中国を舞台に、栄華を極めた
とある王家の愛憎渦巻く陰謀と裏切りの物語を描く。
唐王朝滅亡後の時代。栄華の頂点には【黄金の一族】が君臨し、
王家の繁栄は永遠かと思われた。
しかし、宮廷内部では悪意に満ちた策謀が渦巻いていた。
国王は病弱な王妃のために【特別な薬】を調合して与え続けるが、
実はそれは緩やかに死に至らせる毒薬であった。
王妃はその事実を知りながらも王に逆らえず、毎日薬を飲み続ける。
一方、皇太子は継母である王妃との不義の関係を解消できずに苦悩していた。
長年にわたり遠征の任務より帰還した第二王子は言葉とは裏腹に
衰弱していく母の様子に異変を感じ取る。
唯一汚れを知らず無邪気な存在と思われた第三王子の心にも
次第に深い闇が広がり始める。
家族全員が隠し持つ様々な策謀が複雑に絡み合い、
やがて国をも揺るがす大惨事へと突き進んでいく…。
これ観たの新年明けてからだったのですが、まぁまぁ、ドロドロしてることといったら(笑)
ストーリー概要でも、けっこう内容のネタバレをしてしまってるのですが、
この一族、相当複雑な家族構成しております。
まずは国王。すごいです。この方。
一見優しそうにみえるおっさんですが、やることの手口がすごい。
ああ、なるほどな。栄華の頂点を極める王家の王は、ここまでしたたかで
周到じゃないと無理なのかと、わたくしめ肝っ玉がたぶるでした(震)
国王のネックは、死んだ前王妃を未だに愛しているという点。
ぶっちゃけ言わせてもらえば、それもどうなの?と多分観たら思うかと。
次に王妃。彼女が主人公になると思うのですが、
いろんなものに、がんじがらめです。
物語がどんどん進むにつれて、かなりいたたまれない気持ちになってきます。
王に嫁いだその時から、きっと何かを求め続けなければ立ちゆかなかったのかなと。
黄金眩い絢爛豪華な装飾や建物。煌びやかで贅沢をつくした服や装具。
なにひとつ不自由がないように見えて、そこは彼女にとっては
堅固な牢獄に等しかったのではないだろうか。
王の愛はいつまでも得ることができず、自分の義理の息子である第一王子と
不義の関係をもつが、その愛は次第に第一王子を追い詰め苦しめていく。
どこも悪くないのに「お前は病気だ」と王に言われ毎日調合される薬を飲み続ける王妃。
それは王が王妃に対する「愛」だと主張し、薬を捨てることも残すことも許さない。
その「愛」を信じ薬を飲み続けるが、自分の体調がおかしくなっていくことに
気づいた王妃が密偵を使って調べさせそれが遅効性の毒薬だと知ったその時、
既に狂っていた歯車が音をたてて壊れていく様を見ることに。
3人の王子たちの関係は、仲がさほど良くもなさそうな感じで距離感のある兄弟。
しかし王位継承権が危うい均衡に揺さぶりをかけます。
本来なら後を継ぐのは第一王子だが、第一王子は軟弱さがあり執政に向いておらず
王の器ではない。
王は武勲も誉れ高く遠征を見事やり遂げた第二王子が王位を継承することを望み
第三王子は幼く戦いもしたことがない為に、元より継承権候補にも入らない。
次の王位が自分にないことを、わりきったかのように見える第一王子。
元より父親の眼中にない第三王子。
見えないところで燻っている火種が見えるような不穏な空気が。
そんなわけで、個人的オススメシーンは、【黄金の衣装】。
あとは【人海戦術で行われる壮大な菊の式典】と【王に仕える影の暗殺集団】。
物語後半に一族にとっても重要な式典が行われるのですが、その時の会場づくりが
異様な光景です(笑)一糸乱れぬ動きが怖い。
あと、王に仕える影の暗殺集団ですが、これもまたすごいです。
それぞれの思惑が渦巻く中で一族がどんな末路をそれぞれたどるのかは観てからのお楽しみ。
ちなみに不幸の見本市みたいな展開に、私は観終わった後「えええええ(((゚Д゚;)))」って
なりました(吐血)
録画した映画【 王妃の紋章 】でございます!
以下ストーリー概略。
『HERO』『LOVERS』のチャン・イーモウ監督が手掛けた
豪華絢爛な史劇ドラマ。10世紀の中国を舞台に、栄華を極めた
とある王家の愛憎渦巻く陰謀と裏切りの物語を描く。
唐王朝滅亡後の時代。栄華の頂点には【黄金の一族】が君臨し、
王家の繁栄は永遠かと思われた。
しかし、宮廷内部では悪意に満ちた策謀が渦巻いていた。
国王は病弱な王妃のために【特別な薬】を調合して与え続けるが、
実はそれは緩やかに死に至らせる毒薬であった。
王妃はその事実を知りながらも王に逆らえず、毎日薬を飲み続ける。
一方、皇太子は継母である王妃との不義の関係を解消できずに苦悩していた。
長年にわたり遠征の任務より帰還した第二王子は言葉とは裏腹に
衰弱していく母の様子に異変を感じ取る。
唯一汚れを知らず無邪気な存在と思われた第三王子の心にも
次第に深い闇が広がり始める。
家族全員が隠し持つ様々な策謀が複雑に絡み合い、
やがて国をも揺るがす大惨事へと突き進んでいく…。
これ観たの新年明けてからだったのですが、まぁまぁ、ドロドロしてることといったら(笑)
ストーリー概要でも、けっこう内容のネタバレをしてしまってるのですが、
この一族、相当複雑な家族構成しております。
まずは国王。すごいです。この方。
一見優しそうにみえるおっさんですが、やることの手口がすごい。
ああ、なるほどな。栄華の頂点を極める王家の王は、ここまでしたたかで
周到じゃないと無理なのかと、わたくしめ肝っ玉がたぶるでした(震)
国王のネックは、死んだ前王妃を未だに愛しているという点。
ぶっちゃけ言わせてもらえば、それもどうなの?と多分観たら思うかと。
次に王妃。彼女が主人公になると思うのですが、
いろんなものに、がんじがらめです。
物語がどんどん進むにつれて、かなりいたたまれない気持ちになってきます。
王に嫁いだその時から、きっと何かを求め続けなければ立ちゆかなかったのかなと。
黄金眩い絢爛豪華な装飾や建物。煌びやかで贅沢をつくした服や装具。
なにひとつ不自由がないように見えて、そこは彼女にとっては
堅固な牢獄に等しかったのではないだろうか。
王の愛はいつまでも得ることができず、自分の義理の息子である第一王子と
不義の関係をもつが、その愛は次第に第一王子を追い詰め苦しめていく。
どこも悪くないのに「お前は病気だ」と王に言われ毎日調合される薬を飲み続ける王妃。
それは王が王妃に対する「愛」だと主張し、薬を捨てることも残すことも許さない。
その「愛」を信じ薬を飲み続けるが、自分の体調がおかしくなっていくことに
気づいた王妃が密偵を使って調べさせそれが遅効性の毒薬だと知ったその時、
既に狂っていた歯車が音をたてて壊れていく様を見ることに。
3人の王子たちの関係は、仲がさほど良くもなさそうな感じで距離感のある兄弟。
しかし王位継承権が危うい均衡に揺さぶりをかけます。
本来なら後を継ぐのは第一王子だが、第一王子は軟弱さがあり執政に向いておらず
王の器ではない。
王は武勲も誉れ高く遠征を見事やり遂げた第二王子が王位を継承することを望み
第三王子は幼く戦いもしたことがない為に、元より継承権候補にも入らない。
次の王位が自分にないことを、わりきったかのように見える第一王子。
元より父親の眼中にない第三王子。
見えないところで燻っている火種が見えるような不穏な空気が。
そんなわけで、個人的オススメシーンは、【黄金の衣装】。
あとは【人海戦術で行われる壮大な菊の式典】と【王に仕える影の暗殺集団】。
物語後半に一族にとっても重要な式典が行われるのですが、その時の会場づくりが
異様な光景です(笑)一糸乱れぬ動きが怖い。
あと、王に仕える影の暗殺集団ですが、これもまたすごいです。
それぞれの思惑が渦巻く中で一族がどんな末路をそれぞれたどるのかは観てからのお楽しみ。
ちなみに不幸の見本市みたいな展開に、私は観終わった後「えええええ(((゚Д゚;)))」って
なりました(吐血)
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