それは、わたくしめがお風呂からあがった時のことである。

髪の毛をふいているときに、なんか床が軋むような、引き戸の金具が
こすれるような音が聞こえてきたのです。


キュ…キュキュ………キュ……。


その時に、わたくしめ、嫌な予感はしたのです。

季節は既に初夏になろうとしている5月。急に気温があがり暑くなってきた。

いや、だが、5月。まだ5月ではないか。いくらなんでも早い。

で、自分がのってた床を少し力をこめて踏んでみると、軋む音が、しないでもない。

ちょっと違う気がするけど、この音に違いない。そういうことにしよう。

で、ドライヤーで髪を乾かし、さて、麦茶でももって部屋に戻るかと、照明を
かなり落としてある台所で、麦茶の入ってるやかんを持ち上げた途端


…サカサカサカサカサカ……


ああ……うん。ああ……(=_=)…やっぱりぃぃぃぃ(=_=)


やけに素早い動きの物体が、薄暗いなかを駆けるのを見てしまったのです。

もう、これで大抵の方はお察しいただけただろう。


はい、でた!でちゃいました!ゴキブリが!!


うはぁぁぁ……また奴らの季節がやってきたよ…(いや、そんな季節ないけどw)

既に時間は夜中1時を回っている頃。勿論の事両親は寝ており、ゴキブリごときで
起こすわけにもいかず、跳ね上がる心臓をなだめながら即座に行動に出る私。


はい!!殺虫剤スプレー!!久々の出番だよ!出番がきたよ!!


眠れる兵器を持ち出す特班員竜堂(誰)ヤツを仕留められるのはこの兵器しかない!

しかし、奴の逃げ足は速く、その姿をまともに確認できない間に物陰に隠れてしまう有様。


何せ奴らはいつだって不意打ち登場。


今から出ます!(*´∀`*)ノと宣言挙手してくれるなら、まだ心の準備もできるものの
見つけたと思ったら、脱兎のごとく逃げるという奴らの逃げ足の早さはご存知の事。

やばい……見つけてしまった以上、このまま見て見ぬふりはできない…!

ゴキブリ以外ならまだいいのですが(いや、以外でも良くないけど)時期的に
コオロギの可能性は低い(多分)もっと違うもの…ゲンゴロウとか(ないない)
こう黒くて素早いのは―


……もうゴキブリ以外の方がむしろ珍しいよね、これ(ええええ)


台所の照明を明るくし、兵器を片手に出没地点に立ちはだかる特班員!!!

「 この私に見つかったのは、運の尽きだったな 」

他の人が聞いても聞かなくても中二病なセリフを大きすぎる独り言でいう特班員(笑)

だって、もう、自分を鼓舞するのは自分しかいない現状(泣)

脳内では恐怖に打ち勝つ為のセルフスキル【 脳内地球防衛軍 】ならぬ

【 脳内自宅防衛班 】(一気に規模小さくなったぁぁぁ)

隊長「 既に敵は我が軍の懐まで入り込んでいる!お前が最後の砦だ!
死ぬ気でここを死守せよ!
 」

私「 イエッサ~っ!!!(敬礼) 」

っていうか、いつだって、こういう時は、自分が最後の砦(笑)

どこにいったかわからないけど、多分近くにいるだろうと想定し、電子レンジの隙間から
調味料の棚の隙間からスプレー噴射!!!

これで出てこなかったら、どないしよう…( ;∀;)

奴の嫌なところは、隠れている時も出ている時も恐怖という点。

スプレーを何度も散布するも、何も出てこない時間が数秒続く真夜中の1時。
(演出:台所で鳴り響く時計の秒針音)

これでなんか違うものが出てきちゃってもイヤなんですけど…。

そういういらぬ予測までもが恐怖の一端に。

しかし、ドンピシャリ!霧の包囲網に正体を現した奴を発見し、何度も直噴射!!


これでもか!!これでもかっ!!これでもかぁぁぁぁ!!!


鬼神のごとくの形相で敵を叩きのめす特班員。

奴が敗北のポーズをとったのを見届け(ひっくり返った)、急いで玄関前のトイレに
駆け込み、トイレットペーパーを巻き取った後に、デレッキをとりに洗面所に走る。
(絶対にデレッキで直に掴まず、ペーパー越しに掴む)

そして、奴を確保!!!

私「 容疑者、確保しました!! 」

隊長「 よしっ!捕縛したまま護送しろ!! 」

すごいへっぴり腰でペーパー越しに奴をデレッキで掴むが、ペーパー越しなので
掴んだかどうかがいまいち感触ではわからない。

ツルツルと滑りながら掴むのに悪戦苦闘するも、ようやくキャッチし、忍者のごとくの
すり足で玄関前までのトイレに移動する特班員竜堂。

もうすぐこの恐怖が終わる……っ!頑張れ、私っ!!!もうちょい!ファイトっ!


たかだか虫1匹ごときで、脳内フル回転フル装備(笑)


が、よりにもよって、掴んでいた奴が、トイレの扉の前でポロっと床に落ちるハプニング発生。


「 キャッ!!!!Σ (((゚Д゚;))) 」


玄関前で、かなりでかい悲鳴をあげる失態をやらかす。

まぁ、だいぶ弱っていて落ちて逃げるということはないものの、びっくりしちゃいましたからぁぁぁ!!

で、無事トイレに流すことに成功したのですが、その悲鳴で、父と母を起こして
しまったのは
言うまでもないです(うううう、ごめんなさい)

まぁ、確かに真夜中に娘が悲鳴あげたら何事かと思うよな。

そんなわけで、奴の季節の到来の洗礼を受けた次第です。

あれだわ……早めに手をうっておかねば…(兵器ブラッ〇キャップの出番であります!)

あ、因みに、私が最初洗面所で聴いた音は

奴が鳴いた時の音です。(多分そう)

わたくしめは過去に何度も奴が鳴くところに遭遇しているので、すごく敏感に
その音を察知できるのです(嬉しくない能力w)

鳴くんですよ。奴らも。そうして仲間を呼ぶんです(ウフフフフフフ)

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